今回も予告通り
『ド素人の怖さ!!金型ひっくり返る!?』を
お話しまーす。
皆さん金型って知ってますか?
たぶん知らないひとがほとんどだと思います。
知らないことをブログで書いている時点で
『アウト』な気がしますが、、
まあ私の気が済むようにブログを書いてるので
問題なしとしよう笑
金型は簡単にいうと鉄の塊です。
鉄の塊に穴が開いていて、
そこに溶かしたプラスチックを入れて
冷えてから金型を開くとプラスチックの
製品の塊が出来るっていう優れもの笑
皆さんの身の回りにあるプラスチック製品の
9割9部が金型で作ってます~
例えばパソコンとか、スマホとかトイレとか、、
形がうまく出るかどうかは設計者次第。
そんで、私が設計者として一番苦労したのが
トイレの脱臭部分の部品 笑
すいませんね~
有名な部品じゃなくて笑
形が異様に複雑で予算も限られてて
お客さんがたまたま偶然うちの会社に
作れないか聞いてきたのよ。
大きさで言うと
約1m×1m×1mの立方体と大きなサイズ
重さ1tぐらいでした。
難易度と大きさを見込んで試算すると1千万ぐらいの
値段がほしい。
そんな話をすると予算がなんと
半分!!
私:ウげー無理、うちじゃ赤字笑
(心の叫び)
上司:やれ!!
私:え?。。。。。。。分かりました。
とゆー流れでやることになりました。
まてまて、
うちじゃ1t持ち上げるフォークリフトとかないけど
運べるの?
とゆーか作れるの?機械に入らないけど笑
結論:やるしかなかった
だって受けちゃったんだもん。
そりゃ図面はパソコンで書くからどんな大きさでも
絵を作ること出来るけど
実際作るのはね、、、
結果:作りました笑
ルービックキューブみたいに小さい塊をいくつも
作って、くっつけて一つの塊にしました!!
そのかわり、
細かくした分図面書くのめっちゃ苦労した
それじゃー納品しよう
1tの金型を運ぼうとしたら、
アベニールワゴンに入らない。笑
車壊れるし
。。。社員の人が3tトラックを持ってきた。
え?私が運転?
運転したことないけど大丈夫?
上司『大丈夫!!いけ』
うそーん
しゃーない!!
いくべ
納品場所まで車で約40分
何事もなければ良かったのだが
事件はやはり起きた!!
意気揚々と私はトラックを運転し
いつもより一回り大きなハンドルを
ぐるぐる回し
会社を出発した。
会社を出てすぐの信号で右に曲がろうと
ハンドル切ったら、、
ゴトン!!!!!!
バキ!!!
ん?なに?
バックミラーみたら
金型転がってるう~
えー!!?
固定したはずの金型が
右折の時の勢いで固定具が外れ
固定台から落ちて金型斜めになってる!!
かろうじてトラックの側面のカバーで引っかかって
道路に落ちなかったのだ
やべー
会社に戻るぞ!!
出発して3分たたないうちに
戻ることになり
会社へ連絡したら
上司:『何があった?なんで戻ってくる?』
そりゃそうだ金型転がって道路に落ちる寸前なんて
信じられない笑
しかも1tもあって
道路に落ちたら回収できない
私はゆーっくりゆーっくりと
運転し会社に戻った。
トラックから降りて
もっと衝撃的な事が!!
トラックの荷台が木の板で出来てて
金型の角が刺さってる!!!!
穴開いてるし!!
しかも側面のカバーも金型の重さに耐えられず
ベッコリ曲がってるし!!
借り物のトラック、、、、
ごめんなさい~
私はひたすら謝りましたが、
みんなは『信じられん』と大笑いしてました。
金型が転がるなんて想像してなかったようで、、
普通の車の右折感覚で曲がってしまったのが良くなかった。
というか、運転した事ない私に運転させる方が悪い。
皆さんもいつもと違う車を運転する時は気を付けて
ください笑
時に小型から大型の車を運転する時は
感覚が違いますので、、
それからの金型は、
無事納品し
頑丈に作ったので
お客様に大変喜ばれました!!
設計者として満足のいく
金型を作ったと自負しております。。
しかーし!!
予算が非常に厳しかったのはいうまでもなく
細かく作って一つの塊にするのにコストが
かかり大幅な赤字を出したのはいうまでもない笑
赤字を出しても自由に作らせてもらえたことは
私の経験にはすごく良かった笑
この経験が今のカフェに活きているかといわれると
分かりません。。。
おわり